こにぴーと申します。12/7に行われたトウカフェスタ(以下トウカオフ)に参加しました。そこで参加したポケモン共通テストと実機対戦について備忘録として記しておこうと思います。
(オフの詳細は下記リンクからご確認ください。)
「トウカフェスタ2024」開催のお知らせ - トウカのもり 公式ブログ
僕はヌメルゴン持ってた人です。

(以下常体)
Ⅰ)午前企画_ポケモン共通テスト
1年前を思い出す。点数が伸びず苦しんでいたと記憶している。早朝に起き会場へ向かう。冷えた空気が肺を痛める。
冬は受験がよく似合うと思う。
などと考えていたら、なぜかもう1度共通テストを解くことになった。
41ページに及ぶ大ボリューム、90分300点満点のポケモンの幅広い知識を問うテストを2人ペアで解く。自分がまるでポケモンの知識が無いため、ペアに命運がかかっているのだが、そのペアが沫(あわ)くんという高校1年生のカード勢であり、ひとまず安心。
しかしまさかの英語リスニングやガチ数学など、普通に勉強の知識が要る問題が出題されており、これらが解けるかは自分にかかっていた。
自分が担当した大問9,10を取り上げる。
(下記リンク内「トウカフェスタ問題冊子」p38-41)
トウカフェスタ2024共通テスト(公開用) - Google ドライブ
大問9はポケモンの孵化遺伝に関する確率の問題。
鍵となるのはコ-ス。赤い糸で5vが遺伝され、かつもう1つのステータスがvである確率という複雑な問題である。前半の赤い糸で5vが遺伝される確率を丁寧に求める必要がある。
その後セ-テで4vである確率を求め、最後のト-ヌは余事象を計算するのみである。

大問10はまさに共通テストのような、教科書には無い計算式が与えられ、それを誘導に沿って解き進めていくタイプのポケモンのダメージに関する問題。
ガウス記号のせいでやたらと式が長いため威圧感があるが、筆算があまりにも面倒であること以外に特筆することは無い。


ちなみにこの2つの大問は満点(50点)だった。全10チームで僕だけが満点だったらしい。
合計点は196点(平均165.3点)、偏差値62.7で全体2位。
僕は結局この50点以外はほとんど貢献できず、SVの問題も普通に間違えていた。沫くんがカード分野満点、ユナイトやアニメ分野も頑張ってくれたりと、めちゃくちゃキャリーしてくれた。本当にありがとう。
来年も衰えてなければ数学分野は満点を目指す所存。
Ⅱ)午後企画_実機対戦
ⅰ)事前考察
レギュHで使用できるポケモンに加え、準伝説パラドックス(以下制限枠)を1体まで入れることができるルールで対戦を行う。
まずやはり構築の軸になるのは制限枠だと考え、有力なポケモンを列挙することに。
S…ハバタクカミ、水ウーラオス、パオジアン
A…テツノツツミ、ウガツホムラ、テツノカシラ
B…水オーガポン、炎オーガポン、トドロクツキ、イーユイ、ディンルー
Sランクの対策必須ポケモンに加え、AランクのSに対してのメタや直線的な展開は無策では絶対に勝てないと考えた。
次に、これらのポケモンを使うのかメタるのかであるが、自分はメタる方が得意だと思っているためメタに回った。その分対策枠を要するため選出は圧迫されるが、圧倒的有利を取れるのなら制限枠は選出必須ではないと判断した。この辺りがレギュGとはかなり違って面白いと思う。
一般ポケモンがメインで、制限枠はそれを強化させるピースとして使えることができれば強い構築が組めると思い、まず構築の方向性を決める。
メタに回る以上、制限枠のパワーは下がるため受けに回るターンは必ず生まれる。ということで強力な受けサイクルを形成する「ポリゴン2
+ヘイラッシャ
」を軸に据えて戦うことにした。
この2匹ではサーフゴーが重い。レギュHではウルガモスがその対策を担うが、制限枠に後出しできるような明確に強い盤面が少ない。そこで、同じ炎タイプでサーフゴーに強く、Sランクのパオカミウーラに抗える「炎オーガポン
」を採用した。
次に特殊高火力を探す。正直採用しない理由が存在しない「赫月ガチグマ
」を素直に採用。チョッキで採用することによってブリジュラスやハバタクカミの処理速度が格段に上昇した。
ここからは構築に足らないピースを埋めていく。現状サイコパが重いので、3分で思いついた「悪テラスオオニューラ
」を採用してみる。
僕が所属するサークルの先輩で晴れホムラが大好きな人が複数人いるため、コータスを起点にホムラまで貫ける顔をしている「ラムセグレイブ
」を採用し、一旦構築を仮決めした。
ⅱ)サークル内対戦
オフ前日にサークルでトウカオフプレが行われた。
やはり環境に多かったのはハバタクカミ。以外にも水ウーラオス、パオジアンが少なく、テツノカシラがレギュHのギミックをさらに強化するような形で自然と採用されていることが多かった。
また、本大会はウガツホムラが優勝したのだが、ウガツホムラが高い選出圧力をかけながら、ヘイラッシャや雨パを見た時点で裏選出のレギュHスタンを投げるという形がかなり綺麗だった。
ちなみに僕は準優勝。ポリ2ラッシャ@1の選出が強いと確信を持てたのが良かった。
本日は、トウカのもりプレを行いました!
— きゅーぽけ 〜九大ポケモン研究会〜 (@QU_poke) 2024年12月6日
優勝は「シャネル」さんです!
一言コメント「選出誘導なんすワ‼️」
優勝おめでとうございます🎉🎉🎉 pic.twitter.com/nNM1e1rkKM
ⅲ)再考察
サークルの先輩方にいただいたアドバイスを元に構築を改善していく。
・ヘイラッシャをゴツメ型で使うならホムラ対策はそれで十分
・カイリューが重そう
・闘の一貫が気になる
・毒orステロまきびし系がいたほうがポリラッシャ活きるのでは?(選出誘導的にも)
とりあえずセグレイブは解散。晴れに過剰に反応してしまい、裏選出にやられてしまった。そこでガチグマを初手に投げ、コータス、ホムラに大地の力を叩き込む+ゴツメヘイラッシャで受けることで対策し、裏選出に対応できるだけの汎用性を確保した。
空いた枠に闘の一貫を切る霊タイプを持つ「サーフゴー
」を採用。受けサイクルが不利を取る毒展開やキョジオーン展開に強い顔が出来ているのも魅力。ドラゴン無効のミミッキュと迷ったが、サイクル加入しやすいサーフゴーにした。
サイコパ対策のオオニューラは流石に嘘ポケだった。(1回サイコパに勝ったが。)オーガポンガチグマをもっと信頼して選出してよいという結論になったため、よりピンポイントに寄せたポケモンを採用しようと考えた。そこでトウカのもり1回生のソケサムロ君の推しポケ(?)、「超テラバHダイケンキ
」を採用した。
完成度の低さが異次元ではあるが、軸が強いため基本選出を信頼することにした。
カイリューは重いままだが、カイリュー引きが読める盤面でそれに合わせた行動を取ってサイクル負荷をかけ続けることで勝ちに行くことにした。

オーガポン(炎) @ かまどのめん
テラスタイプ: ほのお
特性: おもかげやどし
性格: いじっぱり
175(156)-176(156)-105(4)-72-117(4)-154(188)
ツタこんぼう / ウッドホーン / じゃれつく / アンコール
S:麻痺した最速ブエナカミ抜き、最速セグレイブ+2
A:適当な11n
H:余り、16n-1
BD:5点振り
努力値振りは諸説。電磁波ポリゴン2と組ませるならこのSラインは最低限確保したい。@1は剣の舞との選択だが、今回は受けサイクルを形成しやすいアンコールにした。
ポリゴン2 @ しんかのきせき
テラスタイプ: フェアリー
特性: ダウンロード
性格: おだやか
191(244)-90-112(12)-125-161(252)-80
シャドーボール / れいとうビーム / でんじは / じこさいせい
H:奇数で最大
D:ぶっぱ
B:余り
無難に強い特殊受け。特性をDLにすることでブリジュラスやガチグマの処理速度が上がる。倒せなくとも電磁波のS半減で裏に勝ち筋を残すことができる。
ヘイラッシャ @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: あく
特性: てんねん
性格: わんぱく
255(236)-120-183(252)-76-88(20)-55
ウェーブタックル / じしん / ねむる / あくび
H:16n-1
B:ぶっぱ
D:余り
ウガツホムラ、水ウーラオス意識のゴツメ型。こちらからアクションをとる必要が無いため、基本的に眠るが安定行動になるのが強い。正直地割れ1ウエポンで良いのだが、宗教上の理由で一撃必殺を使えないので寝言や守るは切った。
ガチグマ(赫月) @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: ノーマル
特性: しんがん
性格: ひかえめ
217(228)-81-141(4)-198(196)-87(12)-81(68)
ブラッドムーン / ハイパーボイス / だいちのちから / しんくうは
調整意図:覚えてないです
良く分からないうちに相手のポケモンを倒してくれるポケモン。積み技を持っている相手に対して安易に真空波を押さないことを意識した。
サーフゴー @ おんみつマント
テラスタイプ: はがね
特性: おうごんのからだ
性格: おくびょう
163(4)-72-115-185(252)-111-149(252)
ゴールドラッシュ / シャドーボール / わるだくみ / じこさいせい
CSぶっぱ
受けサイクルの天敵である毒展開に強い。本当は1ターンで高火力を出せる控えめ眼鏡の予定だったが、まさかの個体ミスでお荷物と化した。隠密マントならテラスは飛や水、妖が好み。
ダイケンキ(ヒスイ) @ きあいのタスキ
テラスタイプ: エスパー
特性: きれあじ
性格: いじっぱり
165-176(252)-100-108-86(4)-137(252)
アクアカッター / ひけん・ちえなみ / テラバースト / つるぎのまい
ASぶっぱ
サイコカッターがあれば最強のサイコパ対策枠になり得たが、SVで没収されていたため泣く泣く超テラバ採用。流石に嘘ポケ。
ⅳ)対戦結果
予選
相手:
+
(電テラス)+![]()
自分:
(炎テラス)+
+![]()
初手マンダがダブルウィングを外し、こちらのオーガポンがじゃれを当てて勝ち。耐久に振っていたためテラスを切れば耐える。当てられていても勝っていたかなと。
てんちょーさん○
相手:
(闘テラス)+
+![]()
自分:
(無テラス)+
+![]()
Hゾロアーク(ハバタクカミ)vsヘイラッシャ対面でポリ2でなくガチグマに引いたことでスカーフトリックで輝石が奪われる負け筋を消して勝ち。相手の構築的にゾロアークは選出濃厚だったため丁寧なプレイングを心がけた。
ごまさん○
相手:
+
(飛テラス)+![]()
自分:
(炎テラス)+
+![]()
相手となかなか噛み合わず苦戦を強いられたが、オーガポンで綺麗に3タテして勝ち。カイリューが鉢巻なこと、サーフゴーが拘っていないことが試合途中で分かったのが大きかった。
とまおさん×
相手:
+
(炎テラス)+![]()
自分:
+
+![]()
相手の深読みで粘土Aキュウコンvs3匹の構図になり、勝ちを確信していたところ、炎テラバが飛んできてまさかの3タテ。Hダイケンキ+Aキュウコンの並びの時は3ウエポンキュウコンのパターンがあるのを失念していた僕が弱い。
トリトンさん○
相手:
+
+
(炎テラス)
自分:
+
(鋼テラス)+![]()
眠るゴツメヘイラッシャが最強すぎた試合。途中コノヨザルのドレインパンチが急所に当たりまさかのゴツメダメで倒せないとかいう事案が発生したが、その程度で崩せるような耐久ではなかった。
予選4-1 グループ2位通過
決勝トーナメント
準決勝めもてふさん○
相手:
+
+![]()
自分:
(炎テラス)+
+![]()
ラティオスvsポリゴン2対面でオーガポンとサーフゴーの圧によりすりかえを押させずポリ2で突破。またスイクーヌことアシレ―ヌの自覚がなく、D-1ポリ2でアシレーヌを突破してしまう。最後はオーガポンでガッサを殴って勝ち。カバドリラティハッサムガッサスイクンと、使っている構築があまりにも5世代な20歳だった()
決勝(BO3)あーるさん
1戦目○
相手:
+
+![]()
自分:
+
+![]()
ブリジュラスをガチグマで突破、コータスの飛テラスを警戒してブラムを打つもテラスせず。後はヘイラッシャで余裕の完封。特筆事項無し。
1戦目で割れた情報はコータスが脱出パック、ブリジュラスが頑丈臆病Cぶっぱレベル、ホムラが古代活性でAアップも鉢巻ではなさそうといったところ。次の試合はおそらく裏選出で来ると思うが、正直裏選出に対しても特殊の役割集中以外でこの受けサイクルを崩せないため、選出を変える必要は無いと判断。
2戦目○
相手:
+
+
(電テラス)
自分:
+
+![]()
初手コータスに驚くが、素直に大地の力で倒す。裏のウガツホムラがヘイラッシャ引き読み逆鱗を押すのはかなり見えていたため、居座り大地の力で突破。ラス1のブリジュラスを真空波で削り、ポリゴン2で普通に詰めて勝ち。軸の2匹が活躍し、丁寧なプレイングで優勝を決めた。
感想としては、軸選択があっていたから勝てたということに尽きる。多くのプレイヤーが使えるポケモンの数値が上昇し、攻めに回る中、自分は徹底して受けサイクルを使ったことで、並みの運では捲れない確固たる勝利を手にできたのだと思う。
また、炎オーガポンの刺さりが良い構築が多く、ガチグマと合わせて、受けサイクルの攻め駒として十二分に活躍してくれたと思う。
12人と小規模な大会とはいえ、やはり優勝は嬉しい。こういった考察が捗る大会は大好きだ。今後もどんどん参加していきたい。
優勝賞品として銀ルギアのぬいぐるみを頂いた。めちゃくちゃかっこいい。
(こいつを置く場所をつくるために帰って即掃除をしなければならなくなったのは内緒)
Ⅲ)感想
きゅーぽけオフをはじめとする多くのオフは対戦がメインであり、午前中に予選、午後から本戦の流れで進行される。
対してトウカオフは午前に共通テスト(企画)、午後から対戦というかなり珍しいタイムスケジュールであった。
この試みは成功していたと言えるだろう。やはり差別化というのは長くオフを続けていくうえで重要なポイントである。よくあるポケサーのオフではなく、トウカオフだから参加するという固定ファンが出来やすいからだ。
その目新しさにきゅーぽけOBや一般の方も参加しており、OBが集まるのが通例になっていない初開催のポケサーオフとしては多くの人を集めることが出来たのだと思う。
また、トウカ2回生のキツネさんが「共通テスト企画を続けていつか過去問集を作りたい」と発言しており、計り知れない労力以上の達成感、手ごたえを感じているように見えた。おそらく来年以降も、トウカオフの名物企画として受け継がれていくだろう。
しかし問題はある。それは規模が拡大した時に同じタイムスケジュールで対戦が終わるかである。最大試合数をある程度計算し、運営同士の連携でタイム管理をするのはそれなりにハードであろう。
その辺りは僕(参加者)が考える問題ではない。我々は与えられた環境で思いっきり楽しむのが運営に対しての最大の恩返しである。
今回は同じ形式の九州ポケサー連盟オフを主催運営したYahoo!さんの尽力によって、良い例が示された。彼の1年間の挑戦が、初の自サークル運営オフを成功させるというこれ以上ない有終の美を飾ったことを僕は嬉しく思う。
彼の最後の仕事はこのノウハウをどう後輩に引き継ぐかである。未来のトウカのもり、九州ポケサー連盟の道標となるよう、拘った点、良かった点、改善点などをできるだけ多く残していってほしい。
今回の参加者は28人であった(運営含む)。これが回を重ねるにつれ、トウカOB、きゅーぽけ、ポケキット、めざ熊、ぽけらくしょんと、どんどん人が集まり、九州で最も盛り上がるポケサー主催オフへと進化していくのを夢見てしまうのは、いやそれが必然だと思ってしまうのは僕だけだろうか。
このような素敵なオフを開催してくださったトウカのもりの方々に深く感謝して、擱筆とする。
Ⅳ)スペシャルサンクス
福岡大学ポケモンサークル「トウカのもり」 (非公認)(@fukudai_pokemon)さん / X
・僕のポリゴン2のNNをくそがきにした高校時代の同級生
ちょいウケでした。